こちらでは、加湿器と空気清浄機一体型のいわゆる総合型に関するデメリットを中心にメリットも詳しく掘り下げます！
この種の製品は、加湿と空気浄化の両方の機能を持っており、多くの場合、使い勝手が良いとされています。
しかし、これにはメンテナンスの手間や電力消費、継続的なコストなど、いくつかの短所も伴います。
このテキストで、これらの製品の一部の意外な特徴やデメリット、おすすめのモデルについても触れますので、購入を検討している方は参考にしてください。
加湿器と空気清浄機一体型の主なデメリット
以下に主な欠点、デメリットを挙げますね。
– 加湿部分のメンテナンスの手間
– 定期的な給水の必要性
– カビの発生リスク
– 効果の低い空気清浄と加湿
– 転倒時のリスク
加湿器を内蔵した空気清浄機は、通常のものよりも約5cm奥行きが増えることが一般的です。
これは、加湿に必要な水タンクが内蔵されているためです。ただし、最近ではよりコンパクトなモデルも市場に出ています。
通常の空気清浄機がリビングなどの広いスペースに適している一方で、コンパクトなモデルは狭いスペースや一人暮らしの部屋に適しています。
加湿部分のメンテナンス
空気清浄機自体が加湿機能を持たない場合でも、フィルターの定期的な手入れが必要です。
統合型モデルを使用する際には、給水タンクの追加メンテナンスが求められることがあります。通常は月に一度、給水タンクを水で洗浄することが推奨されています。
また、頑固な汚れには薄めた中性洗剤やクエン酸が効果的です。加湿フィルターの交換については、大手メーカーの製品であれば10年に1回の交換で問題ありませんし、費用もそれほど高くはありません。
給水の頻度が高い
統合型加湿空気清浄機の場合、タンクの水は基本的に毎日新たに交換する必要がありますし、加湿を行わない日でもタンクは空に保つべきです。
一般的なタンク容量は3リットルから4リットルで、1時間当たりの最大加湿量は400ミリリットルから800ミリリットルです。
これに基づくと、給水が必要になるのは約4時間から10時間ごととなります。実際の運用では、最大設定でずっと稼働させるわけではないため、実際の給水間隔はこれよりも長くなることがあります。
ただ、毎日4キロ程度の水を補充するのは、予想以上に手間のかかる作業です。
カビの発生リスク
加湿空気清浄機を適切に管理しない場合、給水部分でヌメリや細菌の発生が見られることがあります。
これが放置されると、装置内にカビが生えることもあり得ます。
カビがフィルターに生えた際は、フィルターを交換する必要があります。
現代の空気清浄機は衛生を重視した設計が多く見られますが、加湿機能付きのものは、カビが発生しやすい状況を作り出す可能性があることを理解しておく必要があります。
空気浄化と加湿の制約
加湿器と空気清浄機が一体となった製品では、多くの場合、風量が制限されます。
これは空気の流れが遅くなることを意味し、それにより空気清浄の効率が低下します。
加湿機能についても、専用の加湿器に比べて能力が低下することが一般的です。このため、部屋の大きさに合った適応畳数を超える場所で使用すると、湿度のコントロールが難しくなることがあります。
十分な加湿能力を求める場合は、専用の加湿器の使用が推奨されます。
転倒時のリスク
特に小さな子供がいる家庭では、高さのある空気清浄機が転倒しやすく、これが起こると水漏れが発生しやすくなります。
この水漏れは、床はもちろん、装置の内部やフィルターにも及び、重大なトラブルにつながる可能性があります。
さらに、電源のプラグやコンセントが近くにある場合は、漏電の危険も伴います。通常、安全を考慮して空気清浄機は壁から30cm以上離して設置することが推奨されています。
適切な設置場所の選定が安全確保には不可欠です。
加湿器と空気清浄機の統合製品のメリット
統合型加湿器と空気清浄機一体型には、いくつかの明確な利点があります。
空気清浄の高い性能
一体型の製品は、高品質な空気清浄機能を提供しているものがほとんどです。
多くの主要メーカーがこのタイプのモデルを提供しており、単体の空気清浄機や加湿器よりも性能が優れていることが多いです。
加湿機能が不要でも、優れた空気浄化機能が求められる場合には、このタイプの製品が適しています。
電力消費の節約
加湿器と空気清浄機を一つの装置に統合することで、別々に二つの機器を運用するよりも電力を節約できます。
例えば、主要メーカーの製品である「ダイキン MCZ70Y」、「パナソニック F-VXU90」、「シャープ KI-NS70」などは、中運転時での消費電力は1時間あたり15〜24ワットとなります。
電力料金が1キロワット時27円と仮定すると、1時間あたりのコストは0.5〜0.65円、1か月で370〜480円、1年間では4,500〜5,800円となります。
スペースの節約
統合型加湿空気清浄機は、加湿器と空気清浄機を別々に設置するよりもかなりのスペースを節約できます。
一体型装置は、一般的に床に置くことが可能で、別々に配置する際の加湿器特有の問題（床に置くと湿度が上がりにくい、カビの発生リスクなど）を解消します。
このため、加湿器専用の設置スペースやテーブルを用意する必要がなくなり、部屋をすっきりと使うことができます。
コンセントの利便性向上
加湿器と空気清浄機が一体型になることで、コンセントの使用を一つに減らすことができます。
特に一人暮らしや賃貸住宅ではコンセントの数に制約があるため、この一体型は大変便利です。
コストパフォーマンスの向上
通常、空気清浄機と加湿器を別々に購入すると、合計で3万円から5万円の出費が必要ですが、一体型なら2万円から3万円で購入可能です。
これにより、費用対効果が高く、性能の良い製品を手に入れることができます。購入前に必要な加湿面積と風量をチェックすることで、後悔することなく選ぶことができます。
おすすめの加湿器＆空気清浄機一体型製品3選
加湿空気清浄機を選ぶ際は、適応面積と風量が重要です。以下に、コストパフォーマンスに優れたおすすめの製品を紹介します。
シャープ KI-NS70：コストパフォーマンスに優れた逸品
シャープのKI-NS70は、プラズマクラスター機能を搭載し、最大加湿量700mL/hを誇ります。これにより、加湿と空気清浄を効率的に行います。
銀イオンカートリッジがタンクのヌメリやニオイを防ぎ、洗えないソファーやカーペットも除菌・消臭可能です。
価格は3万円以下と、非常に経済的です。
適応面積や風量も十分で、プレハブ洋室で19畳、木造で12畳の効果があり、8畳の部屋をわずか11分で清浄できます。さらに、フィルターの交換が10年間不要で、ランニングコストも低く抑えられています。
パナソニック F-VXU90：高性能な花粉対策
パナソニックのF-VXU90は、特に花粉や他の微粒子を効率的に取り除く能力が優れています。
花粉は重く、床近くに落ちやすい特性がありますが、F-VXU90は床から30cmの高さに吸引口があり、この位置から効果的に空気を清浄します。
加湿能力も高く、870mL/hの最大加湿量を持ち、24畳のプレハブルームや15畳の木造ルームに対応可能です。
わずか8分で8畳の部屋を清浄でき、強7.6、中3.6、静音2.0という風量設定も特徴です。イオン除菌や防カビ機能付きの加湿フィルター、自立可能で広口の給水タンクも搭載しており、10年間交換不要のフィルターでランニングコストも抑えられています。
価格は高いですが、7万円前後でナノイーXやスマホ連携などの高機能を備え、プレミアムな製品と言えます。
Dyson Purifier Humidify+Cool「HP03」：スタイリッシュなデザイン
ダイソンのHP03は、見た目も機能も優れた空気清浄機です。
HEPAフィルター技術により、有害なガスやニオイを効率的に除去し、高い密閉性で微細なダストもしっかり捕らえます。UVライトによる水タンクの除菌機能もあり、清潔な水蒸気での加湿が可能です。
タンクは低位置に設置されているため、安定性が高く転倒リスクが低いです。LCDディスプレイで空気品質を確認でき、スマホアプリ連携も可能。加湿適用畳数は6～10畳と限定的で、年に1度のフィルター交換が必要ですが、22分で8畳を清浄することができます。羽なし扇風機機能もあり、92,400円（税込）と高価ですが、そのデザインと機能は試す価値があるでしょう。
まとめ：加湿器＆空気清浄機一体型の便利さ
加湿器と空気清浄機の一体型は、単一のデバイスで二つの機能を提供する便利なソリューションです。
多くのメーカーがこのタイプの製品を市場に投入しており、高性能な空気清浄機能を求める際に一体型を選ぶことが一般的です。
主なデメリットは、給水部のメンテナンスが必要という点ですが、これを管理できれば、より快適な室内環境を実現できます。一体型を上手に活用して、快適な空気環境を手に入れましょう。
